セラミック ボールは、過酷な化学物質にさらされる用途や非常に高温の状況に優れた性能特性を提供します。従来の材料では使用できない化学ポンプやドリルロッドなどの用途では、セラミック ボールにより寿命が長くなり、摩耗が減少し、おそらく許容できる性能が得られます。

アルミナセラミックボール

酸化アルミナ (AL2O3) は、優れた耐食性と高い動作温度特性により、セラミック ボールとしてよく選ばれています。加工装置には酸化アルミナボールを使用し、軸受性能を向上させています。酸化アルミナボールは、鋼製のボールと比較して、軽量、剛性、滑らかさ、靭性、耐食性が高く、必要な潤滑油が少なく、熱膨張が低いため、ベアリングをより低いトルクでより高い速度と動作温度で動作させることができます。アルミナ セラミック ボールは、石油、化学、肥料、天然ガス、および環境保護産業で、反応器カバー支持材およびタワー パッキングの触媒として広く利用されています。

ジルコニアセラミックボール

これは、1000°F (538°C) もの高温でも効果的に機能し、溶融金属、有機溶媒、苛性剤、および大部分の酸を含む条件下でも効果的に機能する強力な物質です。耐摩耗性と耐腐食性に優れているため、流量制御用の逆止弁としてよく使用されます。

窒化ケイ素セラミックボール

窒化ケイ素（Si3N4）製のセラミックボールは、耐熱性が高く、摩擦が少ないため、ベアリングによく使用されています。また、金属加工工具、ガスタービン、自動車エンジン部品、フルセラミックベアリング、軍事・防衛、航空宇宙などの分野でもよく利用されています。

超高速回転が要求される用途では、フルセラミックおよびハイブリッドセラミックベアリングには窒化ケイ素ボールが使用されます。窒化ケイ素の密度は鋼の半分以下であるため、ベアリング回転時の遠心力が軽減され、より高い作業速度が可能になります。

これらは非導電性で、AC および DC モーターおよび発電機の電気モーター シャフト ベアリングなどの用途に適しています。窒化ケイ素ボールベアリングは、電気自動車や自動運転車用の電気モーターの製造において急速に業界標準になりつつあります。

窒化ケイ素は非磁性であるため、磁場に耐える必要がある用途での使用に最適な素材です。特定の用途に鋼球を使用すると、磁場または回転トルクが乱される可能性があります。磁場が存在する場所では、窒化ケイ素ボールベアリングは半導体製造装置や医療診断装置での使用に最適です。